2014年3月 早春の茨城探鳥旅 ~その2~ [旅]
3月三連休の茨城探鳥旅。
その2は、那珂湊漁港で見たスズガモから。
その後、景勝地「高戸小浜」に向かう途中の河口で見掛けたのはウミアイサ。
怪我をしているようでした。早く回復して海に戻れると良いのですが・・・。
日本の渚百選にも選ばれた高戸小浜は、確かに素晴らしい眺めです。
この日は強風で海は大時化。そんな中、激しい波の間に間に浮かんでいる
鴨達を遠くに見ることが出来ますが、遠すぎて判別が難しい・・・。
其処に、そう遠くない岩場に雌のシノリガモが現れました。
すぐにこの個体も波に消えていきました。それにしてもこの時化の中海に漂う
鴨達はよくその動きに波酔いしないものだと感心・・・。
私など、波に揺られ上下している鴨を見ているだけで気持ち悪くなりそうです。
景勝地を後に、ぼちぼち本の宿へ向かいましょう。
今宵の宿は常陸太田市にある大管鉱泉「里見屋旅館」さん。
田園の中に二軒の宿が建つのみの温泉地ですが、静かにのんびりと寛ぐには
とても良い環境です。
荷物を下ろしたら、近所の田園を探鳥しつつぶらぶら散歩を愉しみました。
すぐに現れたのはセグロセキレイ。
綺麗な声で鳴いているホオジロにも出会いました。
こちらの鉱泉は、単純硫黄泉。リューマチや冷え性に効果があるということで、なるほど
じっくりと浸かっていると、ぽかぽかじんわり身体が温まり、泉質も柔らかく、とても
良い湯でした。
お楽しみの夕食は、部屋食。
揚げたての天麩羅も運ばれてきました。ホロ苦いフキノトウが嬉しい!
名物のこんにゃくも美味。
ズイキや野菜がたっぷり入った太めの饂飩の煮込みも、とても美味しかったです。
固めに茹でられた菜の花もお酒を呼びます。
この日は早々にバタンキュー。
翌朝は、ウグイスの囀りを聞きながらのんびりと朝風呂に浸かってから
朝食を頂きます。
さぁ、今日はお目当ての鳥に会えるでしょうか。
まず向かったのは、宿から程近い「玉簾の滝」。
すぐ傍で綺麗な鳥の囀りが聞こえ、何処だ何処だと探してみると・・・
枝被りで遠いですが、高い木の上にイカルがいました。
その後向かったのは小木津山自然公園。
この冬、県外の車が沢山やってきたと地元の方が話していましたが、その理由は
此処にある鳥が飛来したからなのです。
まだ、その姿を見ることが出来るでしょうか?
駐車場に車をとめて歩き出すと、なるほどカメラや双眼鏡を持って歩いている方を
ちらほら見かけます。
と、早速ジョウビタキが現れました。
このエリアではコゲラも沢山観察出来ました。
そして、木の天辺の方に見えるのは・・・シメのようです。
梅も青空に映えていますね。
と、松が生い茂る木々の傍に何羽かの赤い鳥が見えました。
もしかして・・・
憧れの鳥、イスカです!この特徴的な嘴・・・間違いありません。
ほんの数秒ですぐに高い松の木に上がってしまいましたが、こんなに近くで
その姿を観察でき、カメラに収められたのはとても嬉しい収獲です。
すぐ傍にはルリビタキの雌も居ました。
また、メジロやイスカの雌個体も確認出来ました。
憧れのイスカに出会い、興奮冷めやらぬまま向かった川尻海水浴場では
クロガモを観察することが出来ました。
このハッキリしたコントラストが波に浮かぶ姿は、どことなくお風呂で遊ぶ
アヒルの人形を髣髴とさせます・・・。
この日の昼食はトンカツ屋さん。私はガツンとカツ丼を頂きました。
食後に向かったのは水沼ダム。
釣り客は多かったのですが、あまり鳥の鳴き声が聞こえません。
時間帯が良くなかったのかも・・・と歩いていると、目の前で何やらホオジロのような
鳥が飛び出しました。
枝被りですがミヤマホオジロ。この冬目にしたのは初めてです。
嬉しい出会いに足取りも軽く、この後帰路につきました。
常磐線と駅レンタカーを使っての近旅でしたが、冬鳥の少なかった今季を
埋め合わせてくれるかのように多くの収穫のあった嬉しいひとときとなりました。
今回宿泊した大管鉱泉の傍には、大手旅行会社のパンフレットには掲載されない
ような、こぢんまりとした秘湯が他にもあるようですので、また別の機会にぜひ
探鳥を絡めて訪れてみたいなと思いました。
<2014年3月早春の茨城探鳥旅 おわり>
【撮影した野鳥】
・スズガモ・・・Greater Scaup
・ウミアイサ・・・Red-breasted Merganser
・シノリガモ・・・Harlequin duck
・セグロセキレイ・・・Japanese Wagtail
・ホオジロ・・・Meadow bunting
・イスカ・・・Common Crossbill
・ルリビタキ・・・Red-flanked bluetail
・クロガモ・・・Black scoter
・ミヤマホオジロ・・・Yellow-throated bunting1
その2は、那珂湊漁港で見たスズガモから。
その後、景勝地「高戸小浜」に向かう途中の河口で見掛けたのはウミアイサ。
怪我をしているようでした。早く回復して海に戻れると良いのですが・・・。
日本の渚百選にも選ばれた高戸小浜は、確かに素晴らしい眺めです。
この日は強風で海は大時化。そんな中、激しい波の間に間に浮かんでいる
鴨達を遠くに見ることが出来ますが、遠すぎて判別が難しい・・・。
其処に、そう遠くない岩場に雌のシノリガモが現れました。
すぐにこの個体も波に消えていきました。それにしてもこの時化の中海に漂う
鴨達はよくその動きに波酔いしないものだと感心・・・。
私など、波に揺られ上下している鴨を見ているだけで気持ち悪くなりそうです。
景勝地を後に、ぼちぼち本の宿へ向かいましょう。
今宵の宿は常陸太田市にある大管鉱泉「里見屋旅館」さん。
田園の中に二軒の宿が建つのみの温泉地ですが、静かにのんびりと寛ぐには
とても良い環境です。
荷物を下ろしたら、近所の田園を探鳥しつつぶらぶら散歩を愉しみました。
すぐに現れたのはセグロセキレイ。
綺麗な声で鳴いているホオジロにも出会いました。
こちらの鉱泉は、単純硫黄泉。リューマチや冷え性に効果があるということで、なるほど
じっくりと浸かっていると、ぽかぽかじんわり身体が温まり、泉質も柔らかく、とても
良い湯でした。
お楽しみの夕食は、部屋食。
揚げたての天麩羅も運ばれてきました。ホロ苦いフキノトウが嬉しい!
名物のこんにゃくも美味。
ズイキや野菜がたっぷり入った太めの饂飩の煮込みも、とても美味しかったです。
固めに茹でられた菜の花もお酒を呼びます。
この日は早々にバタンキュー。
翌朝は、ウグイスの囀りを聞きながらのんびりと朝風呂に浸かってから
朝食を頂きます。
さぁ、今日はお目当ての鳥に会えるでしょうか。
まず向かったのは、宿から程近い「玉簾の滝」。
すぐ傍で綺麗な鳥の囀りが聞こえ、何処だ何処だと探してみると・・・
枝被りで遠いですが、高い木の上にイカルがいました。
その後向かったのは小木津山自然公園。
この冬、県外の車が沢山やってきたと地元の方が話していましたが、その理由は
此処にある鳥が飛来したからなのです。
まだ、その姿を見ることが出来るでしょうか?
駐車場に車をとめて歩き出すと、なるほどカメラや双眼鏡を持って歩いている方を
ちらほら見かけます。
と、早速ジョウビタキが現れました。
このエリアではコゲラも沢山観察出来ました。
そして、木の天辺の方に見えるのは・・・シメのようです。
梅も青空に映えていますね。
と、松が生い茂る木々の傍に何羽かの赤い鳥が見えました。
もしかして・・・
憧れの鳥、イスカです!この特徴的な嘴・・・間違いありません。
ほんの数秒ですぐに高い松の木に上がってしまいましたが、こんなに近くで
その姿を観察でき、カメラに収められたのはとても嬉しい収獲です。
すぐ傍にはルリビタキの雌も居ました。
また、メジロやイスカの雌個体も確認出来ました。
憧れのイスカに出会い、興奮冷めやらぬまま向かった川尻海水浴場では
クロガモを観察することが出来ました。
このハッキリしたコントラストが波に浮かぶ姿は、どことなくお風呂で遊ぶ
アヒルの人形を髣髴とさせます・・・。
この日の昼食はトンカツ屋さん。私はガツンとカツ丼を頂きました。
食後に向かったのは水沼ダム。
釣り客は多かったのですが、あまり鳥の鳴き声が聞こえません。
時間帯が良くなかったのかも・・・と歩いていると、目の前で何やらホオジロのような
鳥が飛び出しました。
枝被りですがミヤマホオジロ。この冬目にしたのは初めてです。
嬉しい出会いに足取りも軽く、この後帰路につきました。
常磐線と駅レンタカーを使っての近旅でしたが、冬鳥の少なかった今季を
埋め合わせてくれるかのように多くの収穫のあった嬉しいひとときとなりました。
今回宿泊した大管鉱泉の傍には、大手旅行会社のパンフレットには掲載されない
ような、こぢんまりとした秘湯が他にもあるようですので、また別の機会にぜひ
探鳥を絡めて訪れてみたいなと思いました。
<2014年3月早春の茨城探鳥旅 おわり>
【撮影した野鳥】
・スズガモ・・・Greater Scaup
・ウミアイサ・・・Red-breasted Merganser
・シノリガモ・・・Harlequin duck
・セグロセキレイ・・・Japanese Wagtail
・ホオジロ・・・Meadow bunting
・イスカ・・・Common Crossbill
・ルリビタキ・・・Red-flanked bluetail
・クロガモ・・・Black scoter
・ミヤマホオジロ・・・Yellow-throated bunting1
イスカ、綺麗に撮れて素晴らしいですね。ウミアイサは、可哀想ですね。陸に上がったら助からないでしょうね。
by yamagara22 (2014-03-30 19:25)
収穫の多い旅になって良かったですね!?
こういう旅なら自分もしたいです^^
by Mitch (2014-03-30 19:25)
イスカ、一瞬のチャンスをものにしましたね、ナイスです。
by kinda (2014-03-30 20:11)
今年はイスカの当たり年ですけどこんなに
理想的な光線と仰角で撮られている方も関
東では少ないのでは無いでしょうか?お見
事です。かく云う私も山奥まで行ってゴミ箱
行きの画像を量産してしまいましたよ。クロ
ガモも良い感じです。大収穫のプチ遠征で
したね。
by ramblin (2014-03-30 20:42)
お早うございます。
イスカいいですね。未だ見たことないです。^^;
by doudesyo (2014-03-31 06:26)
いるところにはけっこう居るもんですね〜
イスカは見た事が無いので一度見てみたいです。
by まっちゃん (2014-03-31 06:42)
憧れの鳥とはイスカだったのですね~。
すごくよく撮れてますよ~。
ほんとう、嘴が特徴的ですね。こんなに互い違いになった嘴の鳥は
始めて見ました。
使いずらそうですが、種子をつつくのにかえって便利なのでしょうか。
こちらでは常連さんのジョウビタキ、背中の模様があんなにオサレだなんて知りませんでした。
充実の近場旅、よかったですね。^^
by sana (2014-03-31 15:25)
yamagara様、
憧れの鳥、イスカに出会いカメラに収めることが出来てとても
嬉しかったです。(^^)
こちらのウミアイサ、胸のあたりを怪我しているように見受けられました。
今は元気になって海に戻っていると良いのですが・・・
by queso (2014-03-31 16:21)
kinda様、
仰る通り、ひらりと目の前に数羽降りてきて枝にとまり此方を
見てくれたのは数秒の事でした。タイミングがとても良かったと
思われます。
by queso (2014-03-31 16:22)
ramblin様、
イスカ、この嘴が本当に特徴的ですね。雄の赤い色も、なんとも
綺麗で見惚れました・・・。
この公園に来たときから何の鳥かは分かりませんが8~10羽程度で
移動している鳥がいるなぁとチラチラ見えていました。
多分、それがイスカだったのでしょうね。
高い松の木に居ることが多いかと思いますので、こうして目の前に
降りてきてくれた瞬間に出会えたのは幸運な事でした。
クロガモも普段私が鳥見をしている所ではなかなか会えない鴨ですし
プチ遠征の場所の選択は大成功でした。
by queso (2014-03-31 16:28)
doudesyo様、
私もイスカはずっと見たいと思っていた憧れの鳥でした。
茨城県の自然公園で出会えたということは、doudesyoさんの
お住まいの傍で観察できる機会もきっとあると思います!
by queso (2014-03-31 16:29)
まっちゃん様、
小木津山自然公園のイスカは今季有名だったようで、この日も
少ないながらもカメラや双眼鏡を手にした方々の目当ては殆どが
イスカでした。
松の木が沢山ありましたし、彼らにとって絶好の越冬地だったのでしょうね。
by queso (2014-03-31 16:31)
sana様、
イスカは、針葉樹の松の種子等を食べる為にこのような交差した
嘴をしているようです。卵から孵って間もない雛の時はまだ交差
しておらず、だんだん交差してくるとか・・・。
食性に合わせた嘴、他の鳥達が食べられないものも食べられる
ように進化した鳥なのでしょうかね。
噛まれたら痛そうですが・・・
今年は少なかったですが、ジョウビタキは冬場に都心部の公園でも
見られる野鳥です。
ぜひ来季はこの艶姿を観察してみてくださいね(^^)♪
by queso (2014-03-31 16:37)
Mitch様、
コメントの順番が狂いました、申し訳ありません。
今回の旅は、宿の選択もなかなか良かったようで連休ながら
ゆっくり過ごす事が出来ました。(^^)
by queso (2014-03-31 16:38)