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2013年10月 粟島探鳥旅 ~その1~ [旅]

10月半ばの三連休、どうやらお天気も良いみたい・・と何処か探鳥旅へ出掛けようと
夫と計画していたものの、那須や奥日光等は紅葉も見頃で大混雑も予想される事から
少し足を延ばして、バードウォッチングの島としても有名な新潟県の粟島を旅した。

が、何故か新潟や山形、秋田といった日本海側のみ曇り~雨という不吉な予報に。
更に予約した宿からは、海が時化て船が欠航する恐れも大だと連絡を頂いた。

とは言え既に新幹線の切符もとってしまったし、これは船が出ると賭けて行こう!
と、朝イチの新幹線で一路新潟へ向かい、そこから羽越線「いなほ1号」で村上へ。

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其処から粟島汽船に船が出るかと聞いたところ、10:30のフェリーのみ出航を
決めたとの事だった。島へ渡る唯一の手段だけに、これは幸運。
早速タクシーで岩船港へ向かうと、釣り客と思われる方々で待合所は賑わっていた。

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本日乗るのはこちらのフェリー。時化の為、高速船は欠航となり、島に渡るのは
今日はこの一便のみとなる。

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いよいよ乗船。
船内にはこんな↓自販機もあり、購入を悩むが船酔いを恐れ断念。

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こちらは2等の客室。左端の青いエチケット袋に一抹の不安が・・・。

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早速屋外へ出てみると・・・、うねうねと時化る波が見える・・・。
大丈夫だろうか・・・。

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いよいよ出航。あやしげな空模様、そして高い波が容赦なく船を襲い、遊園地の
遊具バイキングに1時間半乗っている状態が続いた・・・。

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海の写真は全て夫撮影。私はと言えば、最初は持ちこたえていたものの、元気に
動き回っていた親子連れの子供たちがだんだんと静かになり、「うぅぅ、気持ち悪い」
と言い出した頃には、私も完全に酔いがピークとなり、トイレに駆け込み30分そのまま・・・。

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久しぶりに辛い船酔いを経験したが、船は無事粟島へ到着。
航路途中から日差しも届き、心配していた雨もなさそうだ。

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港へは予約した民宿の方が迎えに来てくれていた。
私の顔面蒼白でヨロヨロした足取りに「布団も敷いてありますし、少し横になって
下さいね」というお言葉・・・。有難く、部屋にて暫し休息を・・・。

夫も、「あの揺れはキツかったねー」とは言うものの、「腹減った、メシ食おう」との
要望があり、私も何かお腹に入れねば、そ、そして、折角探鳥に来たのだからと
スックと起き上がり、昼食へ向かうことに。

此処で粟島について、ちょっと説明を・・・。

新潟県の北西部にある離島「粟島」は、周囲23キロの小島で人口は350人程。
漁業が盛んで、鯛やアオリイカ目当ての釣り客も多く、スキューバダイビング、
バードウォッチングのメッカとしても知られている。
アクセス方法は、村上の岩船港からの船舶。春~秋は、1日4便の船が運航。
(フェリーで1時間半、高速船で50分の距離)

佐渡島へは出掛けた事はあるものの、実は私もこの島を知ったのも今回の旅行が
きっかけ。

日本海側の離島、飛島や舳倉島同様に春・秋の渡り鳥シーズンになると
思わぬ珍鳥に出会えるという事で、早速重たいレンズをつけた一眼を持ち
昼食&探鳥へ出掛けた。

因みに島では、粟島汽船の船舶が到着する港、内浦と西海岸の釜谷に集落があり
双方合わせて34軒程の旅館・民宿、数軒の食堂がある。
この日は、内浦地区の「食事処 善三郎」さんへ。

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中に入ると、釣り客と思われる方々が食事をしていた。
大きなカメラを持っていたので「バードウォッチングですか」とすぐに分かったようで
やはり、春に比べて秋は野鳥の数が少ない事、今の時期はアオジを見られる等を
教えて貰った。

そうこうするうちに注文した「麦きりうどん」が登場。

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因みに「麦きりうどん」とは庄内地方の名物で、こちらの女将さんが其方の出身との
ことで店で出しているとの事だった。
初めて頂いたが、コシがあって実に美味しい。
「これと和えて食べると美味しいですよ」と出して頂いたのは、粟島でとれた海藻
「ギンバソウ」。

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生姜醤油とつるるっとすすると粘りとシャキシャキとした歯応えがあって何とも美味。
こちらをうどんの汁に入れて、ずずっとすすれば磯の香りと、うどんの歯応えが
絶妙で秀逸な美味しさだった。
因みに夫はビビンバをオーダーし、ギンバソウの味噌汁がついてきた。
こちらも香り豊かで後をひく美味しさ。
残念ながら、「ギンバソウ」は土産店には並んでいなかった。

店の傍の公園に居たのはハクセキレイ。この島でよくみた野鳥のひとつ。

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それでは島の北側の展望台めざし軽いウォーキングと探鳥を愉しみますか、
と、食事も終えて体調も回復してきたので、いよいよ歩くことに。

歩き出してすぐに現れたのは「漁火温泉 おと姫の湯」。

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ゆっくりと風呂につかり、沖に浮かぶ漁火を眺めてその後地の魚と地酒で乾杯・・・
堪えられないだろうなぁ・・・等と思いながら歩く。(船酔いは何処へやら・・・)

見えてきたのは旗崎にある岩。

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だんだんと青空ものぞき、爽やかな潮風を感じつつ歩くのに最適な日和となった。
花や虫を撮影しつつ、ウォーキングを愉しむが、肝心の野鳥の姿が見えない・・・。

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アカタテハ↓。

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うーん、風が強すぎて鳥達は渡って来られないのか・・・。
秋だし分散して渡るから多くは見られないと分かっていたものの・・・。

やがて、島の北端の展望台へ到着。
まだまだ海は白波がたっている。

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それでも絶景。

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そして帰り道、道端にようやく見つけたのはキセキレイ。

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これをきっかけに沢山の野鳥に出会えることを期待しよう。
(その2へ続く)
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コメント 6

yu-yu1117

お~。相変わらずフットワークの軽いご夫婦だ。
船酔い、きついでしょうねえ。
船と波を見ただけで、私引き返しそうです。
粟島、ほ~、全然知りませんでした。楽しみです。
by yu-yu1117 (2013-10-15 19:06) 

ramblin

これは期待大ですね。何が出てくるか楽しみです。
「シラガホオジロ」「コホオアカ」かな。
by ramblin (2013-10-15 20:09) 

きなこの母

三日連休ともなればquesoさんの事だからどこか遠方へ・・・・・
やっぱり、でも粟島がどこにあるのかも知りませんでした。
船酔い・・・・何十年も船に乗ってませんが、最大級の船酔いは台風の中、御蔵島から竹芝桟橋まで。
もう乗りたくないと思いましたよ。
帰りは大丈夫でしたか?
by きなこの母 (2013-10-15 21:38) 

queso

yu-yu様、
船酔い、厳しかったです・・・
どうにもならないと分かっているだけに、ただただ時が過ぎるのを
待つしかない、けれど辛すぎる・・そんな感じでした。
島に到着してホッとしました~。


by queso (2013-10-16 11:16) 

queso

ramblin様、
流石によくご存知ですね。
秋より断然春の方が見られる野鳥の数は多いようですが
船酔い以外は、とても良い島でした。
バードウォッチングは勿論、のんびりとした休暇を・・・という方にも
お薦めな島です。
by queso (2013-10-16 11:18) 

queso

きなこの母様、
私も、今回の旅で初めて粟島の存在を知りました・・・。
日本海側のこうした島々は渡り鳥にとって大切な休憩場所のようです。

船酔いは、一度酷いものを経験してしまうと「もう、船には乗らない」
と思いますよね。
フェリーなのでさほど揺れないだろう等と思っておりましたが・・・
それはもう、凄かったです。

帰りは高速船で戻りました(^^)v。
by queso (2013-10-16 11:21) 

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