SSブログ

2013年 初秋の北海道でシマフクロウに出会う旅 ~その11~ [旅]

2013年初秋の北海道旅、最終章は台風一過の帯広の千代田堰堤から。

到着した十勝川は、昨日の豪雨で水嵩を増し、一帯は立入禁止となり「ととろーど」も
本日は急遽休館となっていました。
アイサや鴨類、そしてオジロワシ達が居た浅瀬は既に無く、増水した濁った水が
ごうごうと流れているだけ・・・。

台風が去って晴れれば探鳥楽勝というほど、事は単純ではなく自然災害が残した
爪痕を前に暫し茫然としてしまいました。

「これじゃあ、ここで探鳥は無理だね・・・」と言いかけた時、豪雨で広場に現れた
大きな水たまりに何か動いているのを見掛けました。

20131006d.JPG

その一羽は・・・

20131006c.JPG

アオアシシギです。浅瀬で餌を探す事が出来なくなったので、急遽こうして出来た
期間限定の水たまりで餌取りに夢中になっている模様。

20131006b.JPG

ターゲットは大きなミミズ。が、すぐにスルリと逃げられてしまいます。

20131006a.JPG

それでも最後は何とか上手に呑み込んでいました。
浅瀬がダメなら、また別の場所で野鳥達はちゃんと生活しているのですね。

ということで、他にも別の場所で昨日見た鳥達を見られるかもしれない!という
期待を持って(夫が)車を走らせました。

暫く土手沿いを走ると、肌色の何かが見えてきます。

20131006e.JPG

こちらは、放牧されている豚。こんなにのびのびと育った豚は、さぞかし美味しい
お肉になるのでしょうね~。

20131006f.JPG

と、増水した川の横の小さな堰のようなところにアオサギがいます。

20131006g.JPG

「こういうところに野鳥達は結構集まってくるんだけど」と夫が言うので更にその先を
よくよく目を凝らして見てみると・・・。

20131006h.JPG

この大きな、尾羽の白い鳥は・・・オジロワシです!
こちらも千代田堰堤で浅瀬で見かけたものが増水で狩りの場所を変えたのでしょうか。
何か盛んに食べています。

20131006i.JPG

こちらに気付いたのか、一羽が飛んでしまいました。

20131006j.JPG

もう一羽は、カラスがやってきても気にすることなく食べています。

20131006k.JPG

が、流石に鳶が二羽降り立つと警戒を始めました。
鳶との大きさを比べると、その違いがよく分かりますよね・・・。

20131006m.JPG

浅瀬はなくなっていたけれど、「増水した川での野鳥の生活」を観察できたのは
大きな収穫でした。
その後、台風の高波を避ける為に、沖から海鳥達が岸壁にやってきているかもしれない
という期待から、十勝港へ車を走らせます。

途中出会ったのは仔馬。大人たちの間ですっかり安心して寝ていました。

20131006n.JPG

この日のランチは、幕別町の「道の駅 忠類」内に設置されたパン工房パオパオさんの
ハンバーガーとユリ根コロッケ。

ボリューム満点のハンバーガーはなかなか美味でした。

20131006y.JPG

そして、忠類名産のユリ根を使ったコロッケはホクホクして秀逸!

20131006x.JPG

因みに道の駅・忠類には温泉も併設されています。その名も「ナウマン温泉」。
この傍でナウマン象の化石が発見されたことから、その名がつき、敷地内には
ナウマン象記念館もありますが、残念ながら連休明けでこの日は休館日でした。

ということでお腹いっぱいになり、車を走らせようやく十勝港へ到着しました。

20131006o.JPG

ただ、見られる海鳥はオオセグロカモメと鵜ばかり・・・。
幼鳥の可愛い姿はありましたが・・・。

20131006q.JPG

こちらは十勝漁港のイカ釣り漁船。

20131006p.JPG

台風一過で、鵜もノンビリ羽を日光浴。遠くでのんびり釣りをする人の姿も・・・。

20131006r.JPG

うーん、海は残念でしたが海沿いをもう少し走ってみましょうか・・・。
ということで、向かったのは「生花苗沼(オイカマナイトウ)」。
渡り鳥をはじめ、多くの水鳥の飛来で知られている沼ですが、観光客が大挙して
訪れる・・・ということは少ないようです。

野鳥の観察小屋もありましたが、この日はとても静か・・・。
それではと沼の方へ出てみると、それはそれは美しい景色が広がっていました。

20131006s.JPG

私達以外誰も居らずの貸切状態。そして・・・ここでもタンチョウに出会いました。

20131006t.JPG

二羽で寛ぐ様は、やはり美しいですね。

20131006u.JPG

のんびりとここでピクニックなどもいいでしょうね。

20131006v.JPG

と、遠くにオジロワシが飛ぶ姿を見掛けました。鴨類も一斉に飛び立つなど満足する
写真は撮れませんでしたが、ここが野鳥の宝庫だということは分かりました。

その後、帯広空港方面に車を走りながら田園の野鳥を探しましたが、なかなかこちらも
満足のいくものが撮れず・・・
ようやくおっ・・・と車をとめて撮影したのが、こちら↓。・・・鳶です。

20131006w.JPG

だんだんと陽も傾きはじめ、最後にアカゲラがその姿を見せてくれました。
急遽1日増えた北海道の探鳥旅もぼちぼち終わりが近づきます。

空港に到着し、館内にある飲食店でお疲れ様でしたの乾杯!

20131006z.JPG

ツマミもありますが、十勝ワインが小売価格の3倍近い価格での販売というのが
少々残念・・・。

20131006z1.JPG

〆は蕎麦。

20131006z2.JPG

台風に悩まされつつも、探鳥と温泉と美味しいものを満喫した初秋の北海道旅。
22時過ぎに羽田に降り立つと、東京の空気も既に秋を感じるものとなっていました。

今頃あのシマフクロウの幼鳥は、芽登温泉のいつもの木でボボッ、ボボッと闇の中
母親に餌をねだっているかもしれません。
(2013年 初秋の北海道でシマフクロウに出会う旅・おわり)
nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 3

コメント 2

ramblin

 北海道、グルメと探鳥(丹頂も勿論)レポート
お疲れ様でした。色々な鳥たちを見せてくれて
有難うございます。
by ramblin (2013-10-07 14:54) 

queso

ramblin様、
長い長い旅行記、ご覧いただき有難うございました。
北海道ならではの野鳥を見ることが出来て楽しい旅でした。
タンチョウも、次回の「ダーウィンが来た」で登場するようなので
こちらも楽しみです。
by queso (2013-10-07 18:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0