2016年9月初旬のスペイン探鳥 ~その⑦~ [探鳥]
2016年9月のスペイン旅、その7はピレネーでの猛禽探鳥です。
先ず現れたのは、シロエリハゲワシ。
ヨーロッパノスリ。顔立ちは日本のノスリによく似ています。
緩い山道を30分程歩いて着いた観察台は、山々が連なる谷にあります。
この山の間から、何処からともなくスーッと猛禽達が現れます。
と、右の谷からやってきたのは何とヒゲワシ。
骨を食べる鷲として、NHKの「ダーウィンが来た!」でも放映されたことのある
ヒゲワシ。羽を広げると2メートル65センチ程とか・・・その大きさは圧巻です。
その、名前の由来でもある髭のような毛も見えます。
上から見ると、その羽は日の光を受け明るい灰色に見えます。
この日観察したヒゲワシは3羽(同個体かどうかまでは分かりません)。
すぐ上空を飛んだ時は、近過ぎて撮影することが出来ませんでしたが、その大きさは
とにかく迫力がありました。
その後、ヒゲワシでもシロエリハゲワシでも無い猛禽がやってきました。
眼光の鋭い猛禽です。
羽の内側の白さが目立ちます。
後で調べた結果、この個体はチュウヒワシではないかという結論に。
此処からは、この日最も多く観察することが出来たシロエリハゲワシの姿を
掲載します。
成鳥は、翼を広げると2メートル45センチヒゲワシよりやや大きさは劣りますが
その大きさ、羽の巨大さは圧巻です。
風を捉え谷を滑空する姿は見ていて飽きません。
すぐ目の前を、此方を気にする事なく飛んで行きます。
こちらの個体は嘴に血が付いています。
ハゲワシは、獲物を捕らえて食べるのではなく、死んでいる動物を群で食べる
ことで知られていますから、この個体も何処かで仲間達と食事をしていたのでしょう。
と、目の前の谷の隙間にシロエリハゲワシの幼鳥がとまりました。
午後になるとハゲワシ達の飛翔する数が目に見えて減ってきましたが、こうして
何処かで羽を休めている個体が多いという事なのでしょう。
ゆっくりと羽繕いを始めました。
目の前には別のシロエリハゲワシが飛んでいます。
休憩をはじめた此方の個体は羽をペタッと広げ、やがて寝てしまいました。
此方のハゲワシも、岩場で休憩・・・と休める場所を探していましたが・・・
目測を誤ったのか、木の中でバッサバッサと暴れ上手くとまれず慌てて体制を
整え去って行きました。
大きなハゲワシ達も色々な事を学びつつ成鳥になっていくのですね。
昼寝をしていた幼鳥もやがて起き出し、数回空に向かって鳴きました。
そして、
飛び去って行きました。
今回の探鳥旅のハイライトでもあるピレネーでの探鳥。
天気にも恵まれヒゲワシの姿も観察することが出来た大満足なひとときと
なりました。
ピレネーの山も今頃は雪化粧が進んでいることでしょう。
(その8へ続く)
先ず現れたのは、シロエリハゲワシ。
ヨーロッパノスリ。顔立ちは日本のノスリによく似ています。
緩い山道を30分程歩いて着いた観察台は、山々が連なる谷にあります。
この山の間から、何処からともなくスーッと猛禽達が現れます。
と、右の谷からやってきたのは何とヒゲワシ。
骨を食べる鷲として、NHKの「ダーウィンが来た!」でも放映されたことのある
ヒゲワシ。羽を広げると2メートル65センチ程とか・・・その大きさは圧巻です。
その、名前の由来でもある髭のような毛も見えます。
上から見ると、その羽は日の光を受け明るい灰色に見えます。
この日観察したヒゲワシは3羽(同個体かどうかまでは分かりません)。
すぐ上空を飛んだ時は、近過ぎて撮影することが出来ませんでしたが、その大きさは
とにかく迫力がありました。
その後、ヒゲワシでもシロエリハゲワシでも無い猛禽がやってきました。
眼光の鋭い猛禽です。
羽の内側の白さが目立ちます。
後で調べた結果、この個体はチュウヒワシではないかという結論に。
此処からは、この日最も多く観察することが出来たシロエリハゲワシの姿を
掲載します。
成鳥は、翼を広げると2メートル45センチヒゲワシよりやや大きさは劣りますが
その大きさ、羽の巨大さは圧巻です。
風を捉え谷を滑空する姿は見ていて飽きません。
すぐ目の前を、此方を気にする事なく飛んで行きます。
こちらの個体は嘴に血が付いています。
ハゲワシは、獲物を捕らえて食べるのではなく、死んでいる動物を群で食べる
ことで知られていますから、この個体も何処かで仲間達と食事をしていたのでしょう。
と、目の前の谷の隙間にシロエリハゲワシの幼鳥がとまりました。
午後になるとハゲワシ達の飛翔する数が目に見えて減ってきましたが、こうして
何処かで羽を休めている個体が多いという事なのでしょう。
ゆっくりと羽繕いを始めました。
目の前には別のシロエリハゲワシが飛んでいます。
休憩をはじめた此方の個体は羽をペタッと広げ、やがて寝てしまいました。
此方のハゲワシも、岩場で休憩・・・と休める場所を探していましたが・・・
目測を誤ったのか、木の中でバッサバッサと暴れ上手くとまれず慌てて体制を
整え去って行きました。
大きなハゲワシ達も色々な事を学びつつ成鳥になっていくのですね。
昼寝をしていた幼鳥もやがて起き出し、数回空に向かって鳴きました。
そして、
飛び去って行きました。
今回の探鳥旅のハイライトでもあるピレネーでの探鳥。
天気にも恵まれヒゲワシの姿も観察することが出来た大満足なひとときと
なりました。
ピレネーの山も今頃は雪化粧が進んでいることでしょう。
(その8へ続く)
こんばんわ
いろいろな猛禽、スゴイですね!! w(゚ロ゚)w
by 『孤 独』 (2016-10-10 20:38)
チュウヒかな、鷹かなと思ったらチュウヒワシ。
そんなのがいるんですね。
トビに頭を叩かれてもかなりの衝撃ですから、2m40のワシに襲われたら怖いですね。^^;
でも、スペインに行ってみたい気がしてきました。
by まっちゃん (2016-10-11 09:04)
凄過ぎて何をコメントして良いのか分かりません。
私はやはり国内でちまちまとヨーロッパトウネンを
見ている方が合っているいる気がしました。
by ramblin (2016-10-11 17:41)
ハゲワシ、精悍な顔していて、かっこいいですね。
by yamagara22 (2016-10-11 19:19)
2m超えの猛禽が目の前に現れたら、迫力もすごいでしょうが、ちょっと恐ろしい感じが・・・。
小動物や小鳥たちは、のんびりもしていられないでしょうね^^;
by Mitch (2016-10-11 19:35)
孤独様、
此処まで大きな鷲達をこうした距離感で見たのは勿論初めての
事でしたので興奮しました。
by queso (2016-10-12 19:29)
まっちゃん様、
チュウヒワシは先島諸島で見られるカンムリワシの仲間のようで、
やはり蛇等を食べるようです。
これだけの大きさの鷲に頭を突かれたら物凄い衝撃なのでしょうね。
正直ひとりで観察は出来ないなと思える大きさと迫力でした。
スペイン探鳥、お薦めです。
by queso (2016-10-12 19:31)
ramblin様、
私もこうした鳥達を見るのは初めての事ですから感動しました。
これだけ大きな鳥を間近で観察すると、何だかその後呆けたような
感じになりました・・・。
by queso (2016-10-12 19:34)
yamagara様、
一番多くの個体を観察できたハゲワシは迫力もありましたが、うまく
とまれず、ずっこける場面などもあり、皆頑張って成鳥になるのだなぁと
しみじみ思いました。
by queso (2016-10-12 19:36)
Mitch様、
ハゲワシ達は死んだ動物を食べますが、イヌワシもスペインでは
観察できます。野兎があれだけいるのも猛禽が多い理由なのでしょうね。
すぐ真上をヒゲワシが飛んだ時はかなり迫力がありました。一瞬暗くなるくらいの
イメージです。
by queso (2016-10-12 19:37)
海外の猛禽さんって大きいんですよね。
オオタカさんでさえ大きいと感じるのに、こんなの飛んできたら怖そうです。
by えれあ (2016-10-12 19:53)
こんなのが飛んできたら、怖いですね。まあトビやミサゴも
160~170cmくらいだから、そうでもないかな。
by takapy77 (2016-10-13 19:27)
えれあ様、
此方の観察場所で、もしも自分ひとりだったらかなり怖いなと思いました。
いくらハゲワシとは言え、もしも此方に向かって飛んで来たら・・・
それも複数だったら・・・怖いですよね。
by queso (2016-10-13 19:54)
takapy様、
トビが目の前まで飛んできた事がありましたが、ひとりの時だったので
ヒヤリと背中に冷たいものが走りました。
それがハゲワシで更に複数だったら・・怖いです。
by queso (2016-10-13 19:56)
「ダーウィン」で出てくる海外の鳥の野生の生きざまは
もう遠い世界のお話、のように思えるのですが、
実際にそれが目の前で雄姿を見せてくれるんですね。
日本のフツーの映画ファンがハリウッドに行って
全米を泣かすような女優にサインもらうような喜びでしょうか。
(わかりませんけど)
「ピレネーで探鳥」
その言葉をおかずに白飯が3杯食べられそうです。
by ゆうゆう (2016-10-15 11:04)
ゆうゆう様、
海外探鳥はここ最近ぜひとも実現したいと思っていた事で、ようやく
願いが叶いました。
ピレネーで探鳥、その距離やスペイン語圏ということもあり、そうそう
行ける場所ではありませんよね。
私も、人生で最初で最後かなと思いつつ堪能しました。
ヒゲワシを見た時は、仰る通りダーウィンでしか見る事のない鳥だと
思っていたので、全米が涙する有名女優からサインを貰ったかのような
その後暫し呆けたようになりました・・・。
by queso (2016-10-16 14:25)
頭部が白っぽいシロエリハゲワシ、さすがに精悍な顔立ちですね。
ヨーロッパノスリは日本のノスリによく似ているようですが、翼や体の下面を見ると可成り異なる印象ですね。
ヒゲワシにチュウヒワシですか、よい出会いがありましたね。
珍しい猛禽類のショットに感動しました。
さすがにピレネーでしたね。
by Rocky (2016-10-18 22:58)
Rocky様、
シロエリハゲワシは多くの数の個体を観察することが出来ました。
頭が黒いのが幼鳥のようです。
特に向かいの岩肌にとまった一羽は動きもあどけなく、ぺたんと
寝てしまうところなどは愛らしさすら感じました。
ノスリ、顔は似ていますが翼は大分異なりますね。
ヒゲワシの観察は難しいだろうと思っていましたので観察できて
嬉しかったです。
by queso (2016-10-19 19:50)