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2013年3月 八重山の旅 ~その10~(最終章) [旅]

2013年3月八重山の旅、5日目の朝はどんよりと曇った空で迎えた。
天気予報は絶望的な雨なれど、今は降っていないし・・・行ってみようよ、竹富島へ。
ということで、石垣港で高速船に乗船。

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ここから10分という短さで竹富島へ到着する。空は相変わらずだけど、ちょっと
明るくなってきたような・・・。

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竹富港へ到着すると、船着き場には「レンタサイクル」、「水牛車」と立て看板があり
その横に数台のバンがとまっている。水牛車は魅力的なれど、今回は自転車にて
島を周ることに。どうか、途中で雨が降りませんように・・・
自転車をレンタルして向かったのは、白い砂浜と美しく遠浅な海が続くことで有名な
コンドイ浜。

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曇り空でもその白さが分かる。

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ちょっと日がさしてきて辺りは白く浮かび上がった。後ろでは若い女子グループの
歓声が聞こえる。

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その後もサイクリングは続く。竹富島集落は、国の重要伝統的建造物群保存地区に
選定されていて、昔からの景観や文化がしっかりと残っている。
よって、お洒落なTシャツや小物を販売している土産店もこんな佇まい。

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学校も華やかだ。

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気付けば空は晴れ渡り、自転車で2時間程度走っただけなのに、腕は真っ赤に。
空気がきれいなだけにダイレクトに日差しが届く・・・
顔だけは日焼け止めを塗っていたのだけれど・・・。

諦めかけていた竹富島観光もできて良かった良かったと再び石垣島へ戻ると、
何と石垣港の周りは雨天。南の島の天候は本当に分からない。
ということで、まずは昼食をと港傍の店で八重山そばを摂る事に。

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前日の方が美味しかったかな・・・?等と夫と言い合いながら店を出ると、雨は
小降りとなってきた。これならまだ探鳥できるかも!!と、飽きもせず再び車を
走らせると、漁協の傍に四駆を停めて望遠レンズで何かを撮影している男性を発見。
何がいるんだろうか?我々も慌てて車を降りてその方向を見ると・・・

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クロサギだ。盛んに餌を探しているようだが、失敗も多いのか海藻のかたまりを
次の瞬間吐き出した。

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次はゴミを咥えている・・・。掃除屋さん・・・?

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長い首をのばして一気にダ~イブ!!

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あれ・・・?何もとれていない・・・?あれれ・・・?

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暫く狩りの様子を愉しませてくれたクロサギだった。
そうこうするのうちに石垣も太陽が覗き、ピーカンな天気となってきた。・・・天気予報は・・・?
先程のクロサギ場からすぐの田園地帯で見かけたのは、シロハラクイナ。

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動きもゆっくりしていてなんとも愛らしい鳥だ。

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しかし、このシロハラクイナは石垣でも、最も交通事故にあうケースの多い
野鳥だという。確かにこの後も道路を横切る姿を何度も見掛けたし、残念なことだが
轢死したと思われる一羽も道に横たわっていた。

その後、姿を現してくれたのはシマアカモズ。

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そして、なかなか見ることができなかったシギ類。ようやく田んぼからその姿を
見せてくれたのは、コアオアシシギ・・・?

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ぼちぼち空港に向かう時間となり、我々の愉しかった八重山探鳥もお開きに。
と、車を走らせていると目の前をコウライキジが横切った。

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ひゃ~、スピードを出していないで良かった。実はこの雉も、昨日道路で事故に
あったのか、動かなくなっている個体を見掛けていた。

自然豊かな八重山。石垣に新空港が出来た今、益々多くの人達が訪れ、多くの人が
車を運転すれば、それだけ事故にあう鳥や動物は増えていくのかもしれない。
自然と観光と生活と・・・そのバランスをどう保つのか。難しい課題だ。

そして、害鳥と言われている孔雀だけでなくこの石垣島で今問題となっているのが
グリーンイグアナ。誰かが放してしまったものが繁殖してしまい、
畑で1メートル50センチもの個体が発見されたり、砂場で卵が見つかったりということも
実際に起きているそうだ。

多くの観光客で賑わう新空港へ到着し、まずは「運転お疲れ様」と夫と乾杯。
(運転は全て彼担当でした。有難う!)
肴は烏賊ゲソ揚げと、

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蛸キムチ。旨いッ!

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そして、こちらの地魚で握った鮨も堪能。

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撮影失敗で「なんじゃこりゃ・・・?」な一枚となってしまったシャコ貝の握り。↓

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これがまた、磯の香りいっぱいで何とも美味だった。嗚呼、貝類を食べられるように
なって良かったなぁとしみじみ。(貝類は、数年前迄浅利と蜆と蛤しか食べられなかった)

やがて、羽田行のアナウンスが流れ機内へ向かう。
沢山の野鳥に出会えた喜びと感動を噛み締めつつ、離陸した機内で眠りに落ちたのは
すぐの事だった。(2013年3月 八重山の旅・おわり)
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コメント 16

kinda

1986年石垣島から船で竹富島へ。レンタサイクルで島内を回りました。3歳の娘と二人旅。懐かしい風景を想い出しました。
by kinda (2013-04-14 07:15) 

queso

kinda様、
3歳のお嬢様と石垣&武富に行かれたのですね。
それは素敵な思い出ですね。
3月末でしたがレンタサイクルでの観光も結構蒸し暑くて
バテてしまいました・・・。次回は水牛車でゆっくり回ってその後
ビールでも飲んで涼みたいです^^;。
by queso (2013-04-14 15:14) 

きなこの母

南国と言う感じの学校・・・・凄いね。
望遠背負ってレンタサイクルで飛ばしてるquesoさんを想像。
クロサギの瞬時の姿を追うquesoさんの姿を見てみたいな。

by きなこの母 (2013-04-14 21:48) 

chidori

レポお疲れ様でした!
石垣島最北端の↓の海の美しさに感動~
本土ではあり得ない色ですよね(^^)
そして竹富島…確か星の砂で有名な島でしたよね?
ショップも学校も、南国ムード一杯の花が溢れてて
何ともステキな場所ですね~
ところでシャコ貝と言えば、あのボッティチェリの絵に出てくる
デッカイ貝ですよね?
いやー、あの大きさで身が美味しいとは意外です!
(まあお寿司になっているのは小振りなヤツでしょうけど)


by chidori (2013-04-15 05:22) 

sana

おお!ボヤボヤしてるうちに最終章になってしまった。
竹富島でお天気に恵まれてよかったですね。旅行の神様がついていたんですよ。^^
郷土料理やたくさんの野鳥のお写真、楽しませていただきました。
仰るとおり、石垣島はこれからもっと観光地として発展していくでしょうね。島の自然や生態系の保護と経済・・・難しい問題がおきそうですね。
ご主人様、運転お疲れ様でした。^^
〆のビール(ですよね?)は、さぞや美味しかった事でしょう。
シャコ貝のにぎり、おいしそうですね。私も大人になって、浅利と蛤以外の貝類が食べられるようになったクチです。^^

こんな南の楽園から数時間で都会の現実に戻る時のご気分を、ちょっと想像しちゃいました。
エメラルドグリーンの輝く海から、羽田の黒い海・・・ギャップありすぎです。^^;
編集、お疲れ様でした。
by sana (2013-04-15 10:49) 

cherry

竹富島というと・・・・・あの迫力ある
水牛車がインパクトありますが
サイクリングも気持ち良さそう~♪
白い砂浜に赤瓦の屋根と、古き良きものが
しっかり残っていて、開放的で
のんびり~できそうですネ(^^) 

シャコ貝の握り・・・・・身が厚くって
食べごたえありそうです!
美味しそうですネ☆ 
by cherry (2013-04-15 11:17) 

dinghymama

シロハラクイナ、キュートな鳥ですね〜
シマアカモズの横顔はなんか動物的!?
本当にいろんな種類の鳥がいるんですね^^
地魚のお鮨も美味しそうです。
また石垣島に行ってみたくなりました。


by dinghymama (2013-04-15 22:49) 

tabi

quesoさん、おはようございます!
いよいよ最終章・・・
最後の最後まで、素晴らしい景色と、動植物の豊かな石垣島
八重山の自然を堪能させてもらいました!
そしてそして、食の豊かさも。
特に最後の食事のメニューにはかなり釘付けでした!(笑)
ステキなご夫婦のショートバケーション、いい思い出になりましたね♪
私はひたすら渓散歩ですが、お互いに体に気をつけて
自然を満喫しましょうね~
そして、またどちらかの街にも繰り出しましょう。。。
by tabi (2013-04-16 06:55) 

ゆうゆう

クロサギ~~!!凄しっ!!
こんなんおったんだ~!!
一番上の写真なんか、もう拡大してお部屋に飾りたいよ。
「折りたたみサギ」、こいつも追加決定だな。
完全に好みの問題でナンですが、
イグアナが増えて地の鳥や巣を荒らすというのを
聞いたことがあって、あいつら憎し!です。
って言っても、好きでこの地に増えてるわけじゃなく
人間のせいなんだけどねぇ。
それを思うと、放した人間憎し!が正解ですねやっぱ。

シロハラクイナ、いいなあ。出会いたいなあ。
これこそ現地いかなきゃだもんねえ。
あ~。
なんか堪能しました。ありがとう!
by ゆうゆう (2013-04-16 19:27) 

queso

きなこの母様、
南国の学校、お花が沢山でいいですよね(^^)。
きっと子供達が植えたのでしょうね。
竹富島はあまりの暑さに望遠レンズは外して普通の広角レンズを
つけて自転車に乗っていました・・・。
ということで残念ながら竹富での野鳥写真は撮れず。
今更少し後悔しております・・・
by queso (2013-04-16 22:16) 

queso

chidori様、
長い旅行記、おつきあい頂き有難うございました。
石垣最北端の海の美しさは息を呑むほどでした・・・
嗚呼、こんなに美しいブルーもあるんだなぁと。ちょっと早い
夏休み気分も味わえた感じです。(水着には一度もなりませんでしたが)
仰る通り、竹富島は星の砂で有名ですね。
でも全てが星の砂という訳では当たり前ではなく、手に取って
星の形の砂を探せた時は「おおっっ」と感動しました。

仰る通りショップも学校も花が咲いていていかにも南国ですよね。
夜になると砂浜ではなく空に星が沢山沢山瞬くのでしょうね・・・

シャコ貝、初日に珍味の肝を食べ最終日の空港でこうして握りを
食べられたのはラッキーでした。
磯の香りが爽やかで、泡盛もいいけれど淡麗辛口の日本酒にも
合うかも・・・等と思いましたよ~(^^)。
by queso (2013-04-16 22:22) 

queso

sana様、
長い旅行記、ご覧いただき有難うございました。
野鳥に美味しいものに素晴らしい景色に・・と掲載していたら
どんどん長くなってしまいました。
夫の綿密な旅行記はなんと30ページ以上となっていたので
私のブログはかなり手抜きversionとなっております・・・
同じB型ですが、こうしたものは男性の方がしっかりと記録するのが
得意のようですね・・・^^;。

仰る通り自然と生態系の保護と経済活動の両立というのはなかなか
難しい事ですよね・・・。

〆は夫は生ビールを、私は機内でトイレが近くなると嫌だな~と
泡盛で乾杯しました・・・。
貝類、食べられるようになって良かったですよね。夏場にキンと
冷えた白ワインと岩牡蠣・・・これが楽しめるようになっただけでも
人生何倍も得した感があります!!

そうです、東京湾の黒い海が見えて羽田に降り立った時の意外な
程の寒さ、そしてどんよりとした空を見て・・・あ、現実だぁと
嫌でも元の生活に戻りました・・・。
旅は、終わるからまたいいものなのかもしれませんが。
by queso (2013-04-16 22:28) 

queso

cherry様、
竹富で水牛車には乗られた事はありますか?
なんとな~く、レンタサイクルにしてしまいましたが、結構
レンタサイクルを選択されていた方は多かったですね。
西表、石垣、竹富と今回の旅では3つの島を周りましたが
各々様子も異なり、残されている自然もまた違ったもので見応えが
ありました。

シャコ貝は、私も初めて食べました。見た目はウムムという感じかも
しれませんが、爽やかな磯の香りが美味でした。
都市部には流通はされていないのでしょうかね。

by queso (2013-04-16 22:32) 

queso

dinghymama様、
シロハラクイナ、可愛らしい野鳥ですよね。
鳴き声もなんだかはかなくて・・・思わずギュっと抱きしめたくなるような
鳥でした。
これ以上交通事故にあわないよう祈るばかりです。
八重山には本当にたくさんの野鳥がいました。
それも初めて見るものばかり。バードウォッチャーではなくても
愉しめると思いますよ(^^)。

空港のレストランはカフェテリア形式になっていて、八重山そばや
こうして地魚の鮨を楽しめます。嗚呼、また行きたくなってきました~
by queso (2013-04-17 08:05) 

queso

tabi様、
長い長い旅行記、お付き合い頂き有難うございました。
日本は小さな国ですが、こうした素晴らしい島々も沢山あって
各々食文化も異なり、見ることが出来る動植物も違いがありますし
本当に個性的ですよね。「島へ」という雑誌がありますが、これから
定期購読しようかと思ったくらいです。

最後のお寿司、やはり惹かれましたか(^^)。
シャコ貝は歯応えもあって爽やかな磯の香りがすぅ~っと鼻にぬけ
幸せな味わいでした。
また、食べたいです♪
by queso (2013-04-17 08:08) 

queso

ゆうゆう様、
クロサギ、この表情、そして「抜き足差し足」なのに失敗ばかりの
狩りの連続・・・何とも憎めない愛らしい個体でした。
私も知らなかったのですが、クロサギは黒い個体と白い個体が
いるそうです。
それじゃぁ、白鷺じゃないのと思いたいところですが・・・
それがまた鳥の面白く難しくややこしいところなのでしょうね。

イグアナは確かに私の身長くらいのものがワシワシと我が物顔で
畑を荒らしていたら被害は甚大ですよね。あの尾で怪我する
恐れもないとは言えませんし・・・。ただ、彼らも好き好んでわざわざ
石垣で繁殖した訳ではなく、仕方なく・・・となると気の毒ですね。

シロハラクイナ、鳴き声が滅茶苦茶可愛いんですよ~
この顔であの声・・・家に居たらメロメロになりそうです。
by queso (2013-04-17 08:12) 

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