SSブログ

朝青龍 断髪式 ~両国国技館~ [時事]

好き嫌いが余りにも激しい力士故、ブログに書こうかどうか迷ったのだが、色々な
意味で稀代な横綱だったということで記すことにした。(アンチな方にはスミマセン)

私自身は朝青龍という力士は好きだが、実は国技館に行くのもこの断髪式が初めて
だったので真性ファンと宣言するのは憚られるかもしれない。

当時の彼の、あの独特なスター性、カリスマ性なものは物凄いものがあったし、
確かに素行には色々問題もあったが、何だかんだ言われても、相撲の視聴率や
スポーツ新聞の売上を稼ごうとするならば、彼の存在抜きには有り得なかった
という部分も往々にしてあった。

その、朝青龍ならではの存在感を改めて感じさせて貰ったのは、この断髪式の
最後の土俵入りの瞬間だった。

彼が土俵に上がりしこを踏む瞬間、その鬼気迫る表情や雰囲気が金剛力士像を
呼び寄せたような、いや彼が一瞬でも仁王様に見えたような・・・そんな神がかりな
幻影を確かに感じた。

嗚呼、これが彼の圧倒的な存在感なのだ・・・。
世にお相撲さんは何人もいれど、この存在感を醸し出すことができるのは横綱の
中でもそうそういるものではないだろう。
生まれつきもっていたものなのか、はたまた稽古に励み出世街道を突き進むうちに
身に着けたものなのか・・・。

20101004asa1.JPG

20101004asa2.JPG

国技館に詰め掛けた聴衆は約1万人。
子供からお年寄りまで、10代と思われる若い女性の姿も目立ち、彼は
男女問わず、幅広い世代に人気のある魅力的な力士だったのだと改めて感じた。

約380人の方々が彼のまげに鋏を入れ、その中にはモンゴルの首相をはじめとした
大臣達や、森元首相、現職の衆議院議員、みのもんた氏、デーブ・スペクター氏など
著名人も多く見られた。

20101004asa4.JPG

20101004asa5.JPG

「これから10年は今までよりもっと活躍していきたい」と最後に語っていた元・横綱、
朝青龍。まだ若干30歳。相撲界ではない世界で彼の動きがクローズアップされる日が
そう遠くないことを願いつつ、国技館を後にした。
多分もう、相撲見物で国技館に行くことはないだろうな・・・。
nice!(0)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 12

dinghymama

こんにちは!
国技館へ行ってらしたんですね!!
私はTVで見ただけですが、「生まれ変わったら日本魂を持った
力士になりたい。」と、朝青龍が言うのを聞いて、本当に相撲が
好きだったんだなと思いました。
育ってきた環境が違って、苦労したのが伺えました。
いろんな噂があった朝青龍、ホントまだ30歳まだまだこれから
の人生、頑張って欲しいです。


by dinghymama (2010-10-04 18:14) 

ろろすけ

まぁ~~~!
凄い凄い行かれたのですね。
プラチナチケットだったのでは???
私は彼は嫌い派でしたが、嫌い=気になる奴でもある訳で・・・(汗)
酒癖の悪さも同類でありますからね。
引退後の場所は白鵬の一人勝ちで本当につまらなくなりました。
やはり今更ながら彼の存在は大きかったのですね。

by ろろすけ (2010-10-04 18:43) 

tabi

quesoさん、こんばんわ!
貴重な歴史的な場面をライブで観られたとは・・・
ヒール&ヒーローの二面性を持ち、
最後に憎めない笑顔に涙。
彼らしい幕の引き方でしたね。
日本人が少なくなったようで、相撲もつまらない。。と思っていましたが
日本人も海外で活躍しているスポーツが沢山あるのだから
そんなに意固地になるのは可笑しいのかもですね。

なんと言っても存在感のある力士であったことは確かですね!
by tabi (2010-10-04 19:31) 

ken_trekking

相撲自体はとても魅力的だと思って
いました。でも問題が多すぎますね。
スポーツ選手によく起こりうること
なのですが、若いうちから没頭してい
るので、どうも社会の仕組みというか
常識が身についていない選手がいます。
一流と言われる選手に多いのですが、
これは選手が若いうちに周りにいる大人が
教えてあげなければならなかったのじゃ
ないかと。成績が良いのでちやほやされて
傲慢な部分が出てくる時期に、バッチーン
とやる大人が周りにいるかいないか。
大きな分かれ道なんじゃないかな。いずれに
しても惜しいですね。
by ken_trekking (2010-10-05 07:49) 

saji

朝青龍、最後の土俵入りを体感されたのですね~
色々と問題もありお嫌いな方もいらっしゃると思いますが、
私自身はとても好きな力士でした。
育った環境も言葉も違う日本の中でも更に厳しい相撲界に入り、
これまた更に狭き門である横綱という地位に到達しただけでも…
きっと並大抵の努力ではなかったでしょう。
力士としての人生を絶たれてしまったのはとても残念ですが、
若干30歳という若さ、これからも各分野で今まで以上の活躍をしてくれる事を願ってやみません。

by saji (2010-10-05 18:35) 

queso

dinghymama様、
そうなんですよね、彼は本当に相撲が好きだったんだなぁと
私も改めて感じました。
最も好きでなければ、血のにじむ思いをして横綱の地位を勝ち取る
ことなど出来ませんよね・・・。
だからこそ惜しいなぁと思わずにいられません。

あのキャラクター、凄みのある雰囲気、かと思えばニコッと人懐っこい
顔になったり・・・。
仰る通りまだまだ若いのですから今後に期待したいですよね。
by queso (2010-10-05 19:40) 

queso

ろろ様、
チケットは断髪式の日取りを知った友人が7月にとってくれました。
席は二階席の後ろも後ろで3千円の最も安いシートです(^^;)。
それでも、彼の迫力をしっかりと感じることができました。
升席で見たら、本当に壮観なのでしょうね。

朝青龍を嫌いという気持ちもとても分かります。
この日のNHKのアナウンサーもコメントしていましたが、「これほど
好き嫌いが分かれる力士は他にいない」と。
それ即ち、やはり彼の存在感なのでしょうね。

私もすっかり相撲は見なくなりました。あまりにも力の差がありすぎますね。
by queso (2010-10-05 19:43) 

queso

tabi様、
まさに、ヒールでありヒーローですよね。
ヒールと言われた力士は他にも居ますが、あの独特な愛嬌を持ち
あわせているところが彼の魅力でした。
そして日本語習得能力も驚異的だなぁといつも感心していました。

そうですよね、国技といいつつも外国人力士に頼らなければ
成り立っていけない現実もありますし。
白鵬にしても朝青龍にしてもスポーツ全般が万能ですが、日本人の
力士達は必ずしもそうではないようですね。

朝青龍のあの存在感、せめて一度くらい断髪式ではなく国技館で
いちど取り組みを見に行くべきだったなぁと後悔しました。
by queso (2010-10-05 19:49) 

きなこの母

正直あまり好きではなかったのですが、断髪式の映像はみました。
なかなかの異端児は好き嫌いがはっきりしていましたね。
私はあまり好きではなかったのですが、素顔は好きでした。
時々相撲中継は見ていましたが、日本人の横綱がいない事が残念ね。

by きなこの母 (2010-10-05 21:04) 

queso

ken_trekking様、
仰る通りですね。ずば抜けている才能ゆえ、幼い頃からスポーツ
一筋で、やはり周りの大人たちに一目置かれ、一般常識的な
ものを身につける時間もないのかもしれません。
ただ、初めて相撲を生で見た感想として、いわゆる講演会に名を
はせるくらいの存在となる人というのは、もう無条件にその力士を
愛して、可愛がってしまうものなのかなぁと。
その無鉄砲なキャラクター含め、型破りな力士として可愛がる
「日本人達」の存在が、彼の行動に歯止めをかけることができなく
なってしまったのかもしれませんね。
天才的な力士にカリスマ性、スター性、圧倒的な存在感に
社会常識を求めるのは、なかなか難しいことなのかもしれません。
そうなると、案外「マジメすぎてつまらない」なんて言われたり
することもありますし・・・。

スターとは、ヒーローとは何だろうと改めて考えてしまいました。

by queso (2010-10-06 08:06) 

queso

saji様、
そうですね。まだ学生だった頃の朝青龍は華奢で力士になれるのか?
という細さでしたが、よくあれだけの短期間に横綱になれたなぁと
改めて感じました。
けして力士として大きい方ではありませんし、恵まれた体躯でも
ないのに・・・その努力たるものや壮絶なものがあったと思います。
あそこまで存在感があり、あそこまで型破りだったからこそ騒がれ
好き嫌いが二分され、そして相撲界に話題を提供した。

仰る通り、もう土俵上で彼をみることができないのは非常に残念ですが
別のステージで活躍することを私も願ってやみません。
by queso (2010-10-06 08:09) 

queso

きなこの母様、
私の周りの友人も嫌いと言う人の方が多いです。
でも、断髪式には本当に幅広い世代の男女が集まっていて・・・
いわゆる朝青龍ファンだけでなく、頻繁に国技館に足を運んでいると
思われる相撲ファンも多かったようです。
色々な意味で人を沸かせた力士。もう、ああいった力士が出てくる
こともないでしょうね・・・。
ひとつの時代が終わったなぁと改めて感じました。
相撲界もまた誰か新しいヒーローを欲している時期ですよね。
by queso (2010-10-06 08:12) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0